• 小さく生まれた赤ちゃんとママのお話7 大阪府 O様/出生週数24週5日 ・出生体重 743g

  • 2022.02.09

  • お話を聞かせてくださった方:大阪府 O様



    出産時のことや、産後直後のあなたのお気持ちを聞かせてください。

    23wで出血と破水があり、部分前置胎盤、慢性早剥羊水過少症候群により緊急入院。コロナ禍での入院のため、面会が一切できず、孤独を感じてすごく辛かったです。 そこから1週間で緊急帝王切開となりました。手術が決まった時はまだ子どもが小さすぎて、産んでも生きていけるのか不安で仕方なかったです。 産後直後は担当医から「おめでとうございます」と言われたものの、産声が聞こえなかったので素直に喜べなかったです。「泣き声が聞こえない」と泣きました。助産師に「今、向こうで泣きましたよ」と言われたけど、私の耳には届かずでした。娘の姿を見ることもできず、全身麻酔で処置を受けました。 麻酔から覚めても娘の顔を全く見てない中、帝王切開の痛みなどに耐えるのが辛かったです。 手術翌日にNICUで娘に初めて会った時は、いろいろ管に繋がれた娘を見て辛かったですが、生きててくれてありがとうって心から思いました。


    ご家族や周囲の人からのサポートで、嬉しかったこと・傷ついたことを教えて下さい。

    乳腺炎に1ヶ月の間に4回もなってしまい、高熱でも搾乳しないといけない辛い時に、旦那が搾乳器を組み立てて、洗う、消毒まで全てやってくれた時はすごく救われました!!


    赤ちゃんの授乳・栄養法の変化や、面会がどんな風だったかなど、入院中のご様子について教えて下さい。

    できる限り、搾乳した冷凍母乳を使い、足らない場合はミルクと混合。 コロナ禍のため、面会は週3回、各30分。 面会は両親のみ。 受付で検温し、37.0℃以上で面会禁止。 コロナ感染者がとても多い時は面会禁止の期間もありました。 保育器の中にいる時は中に手を入れて触れる、おむつ替えのみでした。 コットになってからはおむつ替え、抱っこ、授乳、沐浴、内服練習などができるようになりました。


    搾乳について、その時のお気持ちやエピソードを聞かせて下さい。

    3~4時間ごとにしないといけないと教えてもらい、夜中も起きてた時期は辛く感じる時もありました。 また油っこいもの、甘いもの、乳脂肪の多いものをできるだけ我慢してもこまめに搾乳しても乳腺炎にかかり、激痛でも搾らないといけない時も辛かったです。 でも、入院中してる我が子のためにできることは搾乳だけだと思って頑張っている日々です。 今は6時間以上、間隔があいても詰まらなくなってきたので、そこまでストレスはなく搾乳できるようになってきました。ただ、左右5分ずつ、搾っても30ccも出ない時は悲しくなる時も多いです。 でも、我が子の栄養のために母乳が出る限りは頑張っていこうと思っています。


    冷凍母乳(カネソン母乳バッグ)に関するエピソードや、カネソンへのメッセージがあればお願いします。

    搾乳するための便利な母乳バッグを作ってくださり、感謝しています。


    当時の自分に伝えてあげたいこと、当時に自分に声をかけてあげるとしたらどんなことですか。

    身体は小さいし、いろいろな病気のリスクもあると言われるし、不安で押しつぶされそうな時もたくさんあったけど、少しずつ少しずつ大きくなっていくから大丈夫やで!!


    いまのお子様へ、ひとことどうぞ!

    お父さんとお母さんのところに生まれてきてくれてありがとう!!手術やたくさんの点滴、注射などに耐えたから、小さく産まれたけど、将来強い子になると確信しています。


    現在、赤ちゃんがNICUにいるお母さん・ご家族へのメッセージをお願いします。

    全国に少しずつ未熟児のママさんパパさん向けのベビーサークルができてきています。周りに子どもがいる友達はいても、2500g以下の未熟児をもつ友達や知人、親族は少ないと思うので、相談や共感してもらうことが難しいと思います。 不安を感じた時はそんな未熟児向けのベビーサークルを頼ってみてください!!同じ世界を知ってる仲間に出会えるとものすごく心強いですよ!!



    お話を聞かせてくださりありがとうございました。


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